Aidemyではたらく社長のブログ

10秒で始めるAIプログラミング学習サービス「Aidemy」を制作する社長のブログです。質問箱への回答、考えていることなどをブログにまとめます。

「学生起業家あるある」は全部俺がやった。3年間失敗し続けた秘訣を大公開。

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こんにちは。10秒で始めるAIプログラミング学習サービスAidemyを提供しているアイデミー石川です。

このようなツイートしたら非常に反響が大きく、ブログにして意見をまとめようかと。

投稿から約6時間で20人以上の方からDM頂き、半日後には30名近くの方からお声掛け頂きました。著名な起業家の先輩やインフルエンサーの方にも共感頂きまして、少しでも多くの起業志望の学生の役に立てられればと思っております。

 ちなみにDM頂いた方の9割は「キュレーションメディアをやりたい」というお声掛けでして。新しい事業の立ち上げを考えていらっしゃる方が非常に多いことは素敵なことであると考えながら、いくつか落とし穴があるのでその内容を纏めておきたいと思います。

アジェンダは以下の通りです。

 

1. 僕が「弁当のデリバリー」を失敗した理由

2. 僕が「ポイントカードアプリ」を失敗した理由

3. 僕が「キュレーションメディア」を失敗した理由

4. 起業する前には必ず◯◯◯やれ

 

1. 僕が「弁当のデリバリー」を失敗した理由

弁当のデリバリーは、「海外で流行っているサービス、日本に輸入したらタイムマシン経営できるんじゃね?」パターンでした。

当時、Uber Eatsが無い時代でしたが、海外ではフードデリバリー(FoodRocket/Postmate...etc)が盛り上がっていました。一方、日本は同様のサービスが殆どなく、参入する余地が大きいように思えます。

しかし、日本は以下の理由で特殊な市場であるように思え、成功するのは難しいと結論付けました。

1. 世界でも稀な「弁当文化」がある。日本人は冷めた弁当を食べるのに抵抗感がなく、ランチの買い置きが一般的である。

2. 日本の冷凍食品やコンビニ飯は美味しい。出来たてのご飯を宅配してくれることに付加価値を感じにくい。

3. 都市が密集しておりコンビニも非常に多い。数分歩けば美味しいご飯が手に入るため、フードデリバリーのほうが時間がかかる。

勿論、最近はUber Eatsの良い評判を聞くことも多くなりまして、一概に「フードデリバリー=失敗」と結論付けるのは早急だと反省しています。しかし、プロモーションのために相当の資本を投下する必要もあり、学生起業家にとって良い領域だとは言えないでしょう。(店舗に対する営業も必要で、それだけで気付いたら数年経ってしまいますw そのため、スピード感もってスケールするのが難しいテーマなのです。)

当時の僕には、「海外で流行っているからって安易に成功するわけないだろ。」と突っ込んでやりたいです。

ちなみに、弁当のデリバリー出身の学生起業家は今を時めくdelyの堀江さんなどがいます。

 

2. 僕が「ポイントカードアプリ」を失敗した理由

ポイントカードアプリは、「身の回りの課題、解決したらもっと世界が良くなるんじゃね?」パターンでした。

確かに、「財布の中のポイントカードがパンパンでうざい」という課題は、皆さん共感してくれるテーマだと思いますし、なんとなく解決策も思い浮かびやすいテーマです。 

しかし、先日のブログで紹介したとおり、「市場の伸び」が押えられていない手厳しいビジネスアイディアになります。

tarisaa.hatenablog.com

さらに、確かにユーザーニーズはあるものの、ポイント発行元の店舗のニーズが非常に薄いのが問題です。

そのため、かなり頑張って営業しても導入店舗を増やすことが難しく、ひたすら厳しい営業を繰り返す超ハードモードビジネスに突入するのは間違いないでしょう。1.2.にも共通しますが、学生起業家は営業などが必要なプロダクトではなく、「インターネット完結」のテーマを選択するのがオススメです。スピード感が出やすいので。

当時の僕には、「ポイントカードの課題を解決して世界変わらんやろ。」と突っ込んでやりたいです。

ちなみに、ポイントカードアプリ出身の学生起業家はピンテックの風雲児LIONの五十君さんなどがいます。 

 

3. 僕が「キュレーションメディア」を失敗した理由

キュレーションメディアは、「よく分からないけど、メディアって楽に稼げそうだからうまくいくんじゃね?」パターンでした。

実は、WEBメディアはスタートアップのテーマでは類を見ないほど「ビジネス成功のための方程式」が科学されてる分野なんですよね。

SEOは勿論、テーマ選定、組織づくり、運営ノウハウまで、正攻法が確立されている稀有なビジネス領域だと思っています。こうしたノウハウは、伸びているメディアを運営することで体得できる暗黙知なんです。

そのため、キュレーションメディアで起業したいのであれば、間違いなくキュレーションメディアを運営している会社にインターンして、上記の正攻法を体得するのがオススメです。(逆に言えば、上記のような正攻法を学ばずにキュレーションメディアで拡大するのは、他ビジネスと比較しても絶望的なほど見込が無いと言えます。)

当時の僕には、「メディアに対してそんなに詳しくないのに、楽に成功する訳ないだろ!」と突っ込んでやりたいです。

キュレーションメディアに関しては、若くして成功した学生起業家が多い領域です。私の同世代くらいのだと、アラン・プロダクツの花房さん、Candleの金さんなどが該当します。

 

4. 起業する前には必ず◯◯◯やれ

僕が最もお勧めしているのは、起業する前にインターンすることです。しかも、休学して、留学するように、少なくとも1年間長期インターンすること。

正直、僕は3年間上記のサービスでシクってたんですが、すごく時間勿体なかったんですよねw 休学してインターンすればノウハウをラーニングする期間を1年間に縮められたな、と。

ちなみに、会社は「テーマに関心がありビジョンに共感し」「サービスが伸びていて」「VCから出資を受けている未上場企業」が良いでしょう。

「テーマに関心がありビジョンに共感し」の部分は、当然ですね。まず自分が面白そうだと思ったテーマ/ビジョンの会社で働くべきです。

「サービスが伸びていて」の部分は、サービスが伸びていないスタートアップは学べる内容がかなり限定されているからです。一緒にサービスを伸ばしたほうが、働いてても面白いですよね。

「VCから出資を受けている未上場企業」の部分は、まず皆さんがスタートアップしたいのであれば、必ず未上場企業からスタートになるため、上場企業でインターンしても学びが活かされにくいためです。しかし、未上場企業は星の数ほどあり、良い企業かどうか見分けるのが難しいです。「VCから出資を受けている」という企業を選べば、少なくともVCから「上場する可能性がある」と見込まれた会社に飛び込める訳なので、一つの判断指標として良いでしょう。

 

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